【授業実践紹介①】2年生 第1時とモジュール 「わくわく野菜カードを作ろう!」
公開日: 2025年6月18日水曜日
第1時とモジュールの時間の学習の様子を紹介します。 子どもたちは、事前の生活科の学習で自分の育てた野菜を誰にどんなことを伝えたいかについて意見を出し合いました。今回はその振り返りをしながら、伝えたい相手である、附属小のみんなにどんな方法で伝えていくかを決めました。以下子どものやりとりを紹介します。
T1:前回、えいたさんが「人気の野菜にしたい」と言っていましたね。
えいた:そうそう
T1:みんなの育てている野菜て人気な野菜ですか?(おとなりの人と話す)
ななと:人気。スープに入れるとおいしいから。(オクラ)
さきこ:みんなが好きかは分からないけど、自分が好きだから人気だと思う。(なす)
C:なすきらいです。(他にも苦手な人が15人くらい手を挙げていました)
ゆい:自分のミニトマトは人気です。なぜなら、茎がいっぱいぐるぐる伸びているし、トマトがもうすぐできそうなところが4つあるから。
T1:オクラ、なす、ミニトマトのことが出てきたけど、あと出ていない野菜ありますか?
けいた:枝豆はいろんな料理に使われているよ。
C:あ~確かに!
T1:好きっていう感情じゃなくて、枝豆がいろんな料理に使われているってところが人気なんだね。
まい:きゅうりは家族みんなが好きだから人気。
C:ピーマンは人気じゃない理由がある。
れい:ピーマンはすききらいの人もいるから。
たろう:ピーマンは、焼き肉の時焼くとめちゃくちゃおいしいよ。あと、ピーマンの肉づめもおいしいよ。
T1:今、お野菜が人気とか人気じゃないて言っていたけど、どんなことが伝われば人気になりますか?何が伝わったら人気になる?
C:おいしい料理
T1:料理以外でこれ使えば人気になるんじゃないかってある?
ゆいと:例えば、人気にするとしたら「どういうときにかつやくしてくれるよ」って。
T1:気持ち分かった?
この時点では、ゆいとさんの「かつやく」という言葉はクラスの中では自慢ってことなのかな?と理解している人が多かったようです。
こういったやりとりの後にきゅうりは水分だけだと思われがちだけど本当は栄養がある、ビタミンCとか?など栄養に関する話題になりました。
そこで前回の育て方、様子、成長、料理に栄養という視点も加わり、こういったことが伝わると人気になるかもしれないということを共有しました。その上で、教師から附属小みんなに伝えるなら「野菜カード」でやってみない?と提案しました。すると、子どもたちからはイエーイ!と喜ぶ声がありました。実際に野菜のイラストを印刷した紙を用意し、そこに吹き出しをつけて上記に書いてある視点について書いていくことを確認しました。さらにこのカードが完成したら印刷して誰でも自由に取ることができるようにする見通しももたせました。
T1:その野菜カードはとるときどんな気持ちになりそう?
たろう:めちゃくちゃおもしろい、つくってみよう
T1:見た人がわっおもしろい、やってみたいって気持ちになれるカードだったらよさそう?
C:はい
T1:それがいっぱい広がっていったらその野菜人気になるね。みんながおもしろい、やってみたい、わくわくするようなカードになるといいね。
という流れでわくわく野菜カードづくりがスタートしました。最初は下書きとして視点が全部書けたら清書をしていくようにすることを伝えました。同じ野菜グループ(3~4人)で班になり、一人1枚ずつ書き始めました。生活科の学びの足跡である観察の「お気に入りポイント」の掲示も見ながら子どもたちは吹き出しを書いています。子どもたちからは栄養や料理の質問が多くあがりました。そこで、前半で「かつやく」という言葉を言っていたゆいとさんのカードの吹き出し内容である「きゅうりは、えいようたっぷりでかつやくするよ」という言葉を取り上げ、栄養教諭から「かつやく」という言葉を整理しながら、ゆいとさんが体の中での働きのこと(→栄養)を伝えたかったという部分を全体で共有しました。さらに、料理や栄養で迷っていた状態を見取り、給食では栄養教諭が伝えたいことがあるときには「もりつけ表」を使ってみんなにいろんなことを伝えている話をしました。子どもたちは自分の育てている野菜がどこに使われているか、どんな内容の一口メモが書かれているか探し始めました。そこで見つけた情報、または6月のもりつけ表には載ってないから過去のもりつけ表も見たいという思いになっている子もいたので、次時で準備してくることを伝えて第1時は終わりました。
この時点で子どもたちは、料理や栄養の視点が上手く書けていない人が多かったので、家庭にインタビューしてくることにし、翌日のモジュールの時間に聞いてきたことを基に料理について書き加えていきました。以下いくつか料理名が書き加えられたわくわく野菜カードを紹介します。第2時では、いろんな料理名を書くことはできたが、伝えたい人のことを考えたわくわく野菜カードになっているのかについて考え、新たな視点を獲得していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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