研発単元【授業実践紹介②】3年生 第2時 見つけよう!元気がでるごはん
公開日: 2025年3月19日水曜日
栄養教諭の上月です。
2月14日(金)の研究発表会にご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
授業公開しました、第3学年「見つけよう!元気がでるごはん」第2時の様子を紹介します。
前時の学習の振り返りから本時の課題を全体で共有していきました。前時にりょうさんが「牛乳やごはんを食べると元気が出る」という発言をしていたことを想起させ「元気が出る」とは子どもたちにとってどんな状態なのかを意見を出し合い、次の班活動へ向かえるようにしました。
T1:元気が出るって、みんなの元気ってどんな状態?
かいと:パワー、体のエネルギー(体で表現しながら)
りく:いっぱい遊んだり、勉強したりして健康に過ごしていること
T1:じゃあみんなは今、いっぱい遊んで、勉強して、エネルギーになって健康に過ごしていますか?
C:はい、まぁまぁ、のどがちょっと・・・
子どもたちの元気が出る状態というのが健康でいることということを全体で共有した上で、前時で学習した牛乳とご飯の働きを想起させ、牛乳とご飯だけで元気が出るのか問うと、それだけじゃダメ、他にもお肉とかお魚もいるという声が出てきました。そこで、本時では、前時までに作成してきた「オリジナル給食だより」を完成させていく中で、新たに食べ物の働きに出合ったり、給食のひみつを知ったりできるようにしました。
今回以下のような給食メニュー表を子どもたちに提示することで、普段食べている給食メニューから牛乳とご飯に何をプラスすると元気が出るごはんになるのかを班で考えていくこととしました。
班活動では、ホワイトボードを活用し、なぜそのメニューを選んだのか理由を書いたり、使われている食べ物の働きを予想したりして班ごとに意見をまとめ、全体で共有しました。
りと:フルーツヨーグルトは、みかんとか食べると風邪をひかないって聞いたことあって、病気にならないって言っていたから、そういう働きがあるのかなと思いました。また、コーンサラダは色とりどりでいろんな野菜が入っているからいいかなと思いました。
えり:予想だけど、焼き魚とかは骨を強くするから入れました。肉じゃがも色とりどりで、お肉は体をつくって、体を丈夫にするかなと思って入れました。
あや:肉じゃがは、大きなじゃがいもが入っているから栄養がありそう。
いくつかの班を全体で取り上げ、その中で野菜の働きや体を動かす働きの食べ物、体をつくる働きの食べ物にどんなものがあるのかを栄養教諭が子どもたちの考えを整理しながら説明していくことで、自分に必要な正しい情報を獲得できるようにしました。
振り返りの場面では、自分の給食だよりを班の考えを参考にしながら、自分が思う元気が出るごはんを考え、さらに、今後自分がどうやってその給食を食べていこうと思うのか目標を赤字で書くようにし、一人一人が今後の食生活で何を実践していこうとしているのかを明らかにできるようにしました。
子どもたちは、オリジナル給食だよりを作成後、家庭へ持ち帰り、家族へオリジナル給食だよりの内容を伝えました。また、家族だけではなくクラスの友達同士でも給食だよりを見合いたいという思いがわき、お互いのよさを認め合う時間となりました。
本実践では、子どもたちが自ら食べ物の働きを生活経験や家庭での食経験から予想していく中で学ぶ姿を見ることができました。4年生では、この食べ物の働きの学習が自分の食生活における食の選択へ生かしていけるような題材を考えていきたいと思います。 最後までお読みいただきありがとうございました。
0 件のコメント :
コメントを投稿