研発単元【授業実践紹介②】4年生 第2時 オリジナル給食こんだてを決めよう!
公開日: 2026年3月4日水曜日
栄養教諭の上月です。
2月14日(土)の研究発表会にご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
授業公開しました、第4学年「オリジナル給食こんだてを決めよう!~今の自分に必要な栄養とは?~」第2時の様子を紹介します。
前時の振り返りから、子どもたちが自分たちの課題に合ったオリジナル給食献立を班で作成した状態からスタートしました。授業のはじめに、前時に考えた献立から最後に変更していた10班の思いを全体で共有しました。前時の振り返りで10班の全員が「困っていること」で「卵が2つになっていて、卵をたくさんとりすぎている」ということへ困り感をもっている様子がありました。その思いから卵の料理カードを1つ前時の終わりに減らしていたようです。この10班の考えを全体で共有することで、前時に子どもたち自身で決めた献立作成のポイントについて整理する時間としました。食材のかぶり(同じ栄養のとりすぎ?)、組み合わせていろんな栄養がとれる、食材の「大きさ」「量」は写真を見て判断という3つのポイントを前時で子どもたちが見付けていったことから、本時でもオリジナル給食献立を考えるポイントを探そうというめあてを立てました。
まずは班で前時までに考えている献立を見直す時間をとりました。以下2つの班の様子を紹介します。
〇12班(前時に考えた献立に汁物がないことに気付き、迷い始める様子)
あやこ:上月先生、これは何個まで選んでいいとかありますか?
T2:何個までとは決まっていないけど、みんなが考えているのは給食の献立っていうところだよね。それで考えてみるとどうかな?
ともき:汁物増やしたいけど迷っていて・・・
T2:何で汁物を増やしたいと思ったの?
みき:汁物がないとなんか~
ともき:ご飯て感じがしない。
みき:ご飯と汁物がないと~
T2:給食のイメージでもあるのかな?
あやこ:私が思ったのは、給食のときにこれがご飯で、これがたぶん小さいおかずになると思うんですよ。いつも給食には絶対大きなおかずがあるはずだから。これだと大きなおかずがなくなっちゃう。
〇9班(前時の献立では、たんぱく質が足りないかもと迷っている様子)
T1:上月先生、9班がやっぱり迷っているみたいです。
T2:さっき僕たちの献立は完璧って言っていたけど、どうですか?やっぱり迷ているの?
こうた:たんぱく質がやっぱり少なそう。
T2:どうしてそう思ったの?
こうた:もっと完璧にするため。
T2:完璧な献立にするためには、たんぱく質が多いのがあったらよさそう?料理カードもう一回見てみようか。
こうた:ビタミンは、ひじきあえとわかめスープで摂れてそうで、カルシウムもわかめとひじきで量が多く摂れてそう。でもたんぱく質がこのわかめスープに入っている豆腐の量だと少ないのかな?と思って。
見直しタイムでは、班の中で上記の2つの班のように、自分たちが前時に考えた献立を再度見直してみると、迷う姿がありました。そこで、交流タイムの時間を設定しました。誰か班に一人残り一生懸命説明する人、ここで自分たちが考えてきた献立について考えを話したり、迷っているところはそれを相談したりしてよいことにしました。他の人たちは、いろんな班を回って情報収集する時間としました。
情報収集したあとは、班に戻って得た情報を班の人と共有して、それを基にさらに見直す時間としました。ここの情報収集の交流タイムでは「カラフルサラダが人気だった」「足りないことに気付いた」「新たな問題が出てきた」など様々な気付きがあったようです。
見直した後に全体で共有の時間をとりました。子どもたちは、今回自分たちが献立を考えるときにどのポイントを使って見直したのかを示しながら献立の内容を発表しました。発表の中では「組み合わせていろんな栄養がとれる」というポイントを使って見直している班が多かったようです。その上で、献立を考える新たなポイントを見付けて考えた班を取り上げることで、全体で新たなポイントについて整理できるようにしました。本時では、新たに3つの献立を考えるポイントを子どもたちから示されました。以下に紹介します。
★人気さも考えた⇒好み
〇2班
あきと:人気さを考えました。
CC:えっ人気さで考えていいの?
あきと:人気なメニューだとみんながおかわりしやすいから、たくさん栄養が摂れるんじゃないかな。
CC:あ~。
T2:好みってことですね。
しんじ:好きだけどちゃんと栄養が摂れないといけない。
さきこ:好きの中でも栄養がある。
あきと:でも好きなものばっかり食べているとちょっとだけの栄養になってしまう。
T1:どうですか?好みもいい?
T2:しんじさんやさきこさんが言っていたように、好みだけど栄養が摂れるとか課題に合っているていうのが考えられるなら、このポイントもOKだよね?
CC:あ~確かに。
★実際に食べた時⇒味付け
〇11班
交流タイムの際に話していた内容を全体へ取り上げて共有しました。11班では、肉野菜炒めを食べた後にカリカリきゅうりを食べるとさっぱりとするからっていう話をしており、実際に食べた時をイメージしながら味付けのことに注目していたことについて全体でも確認しました。
★給食をイメージ⇒大きなおかず
〇12班
あやこ:もともと私たちは、ご飯、牛乳、カラフルサラダ、肉野菜炒めにしていて、今日見直したときにあれっ大きなおかずがないなって思って、スープとかがないから・・・でもいつも絶対給食では、大きなおかずがあるはずだから、その大きなおかずがなくなっちゃうと思いました。給食とは何か違うなって思ったからわかめスープを入れました。
以上のように見直しタイム⇒交流タイム⇒見直しタイムを経て、今回上記の★印の新たな献立作成のポイントを見付けていく姿がありました。このようなことから、この後は、班で考えたことを基に、自分だったらオリジナル給食献立何にするのかを考える時間としました。このとき、再度保健の授業の際に自分たちが食に関する課題だと感じている部分に戻り、食育ファイルを通して確認できるような振り返りシートにしました。今回は、自分のオリジナル献立を決めるという部分で意思決定を表せるようにし、さらにそこに自分の今の課題、今回クラスで見いだしてきた献立作成のポイントの中から自分はどのポイントを使って考えたのかを記すようし、自分の今の考えを表出できるようにしました。以下にいくつか振り返りを紹介します。
このように子どもたちは一人一人自分のオリジナル給食献立を決めることができました。この献立は、班で考えたものが自分の考えになっている人もいれば、自分はこのポイントを使ってこう思うからと違う献立にしたり、自分なりの考えをもって考えていく姿がありました。今回子どもたちが考えた献立については、4月からの給食でいくつかですが、実現できたらと計画しているところです。学活での学びが給食の時間の学びにつながっていけるようにしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
栄養教諭 上月 直美

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